33歳オタクの妊娠日記

ビギナー妊婦が自分を奮い立たせるための記録

妊娠初期14w 妊娠中の心の闇

誰一人として同じ妊娠出産はない。

私が辛かった気持ちは私にしか理解出来ない。だから、一旦妊娠初期に抱え続けた闇をここで精算することにする。

唯一救いだったのが、ネットやスマホが主流の時代に妊婦であることだ。こうして独り言を誰にぶつけるでもなくネットの海に流せるのだから。

 

この2ヶ月間、毎日死にたいと思っていた。生きるのが辛かった。なんで私は生きてるんだろう。なんでこんな思いしなくちゃいけないんだろう。女に生まれたせいだ。そればかり考えていた。

 

食べつわり+よだれつわり+痰つわり+げっぷつわり+喉つわりでピーク時は24時間吐き気+胃痛+胃膨満感+味覚障害+食欲不振+湯気で吐き気+歯磨きで吐き気


マイナートラブルは便秘+湿疹+肌荒れ+口内乾燥+下腹部痛+ド頻尿+睡眠不足


ピーク時の4週間は上記すべて同時発生だった。死にたくもなるし生き地獄だ。

ピークを過ぎたら次はげっぷつわり。一日中なにしててもげっぷが出続けて、胃に引っかかって気持ち悪いからえずく。えずいても新しくまたげっぷが引っかかって無限地獄。吐き気が去ったら今度はこんなんで、ただ種類の違う辛さに変わっただけ。安定期になったら消えてくれる、ただそれだけ願って耐えていた。


つわりって10人いたら10人とも誰一人すべてが同じ症状の人はいなくて、教科書が存在しない。あくまで平均値の目安だけ。だから自分の苦しみに対しての解決策を知ってる人はいなくて、孤独に耐えるしかない。

私の苦しかった日々は大体私にしかわからないし、私も入院するレベルに酷かった人の苦しみはわからないままだろうし、そりゃ男の政治家も三人産めとか軽率に言いますよね。どっかの男が妊娠は病気じゃない、なんて言っちゃうよね。一生理解出来ないんだもの。体験出来ないから。出生率の数字だけ追って根本的原因解決に勤めるような気もないんだろうけど。オメーが三人産んでみろよって話です。

我が家は最初で最後の妊娠出産なのでまだ旦那は理解してくれているけど、もしたくさん兄弟が欲しいと言ってくるようなタイプだったら、次はお前が産めって言ってしまってただろう。それくらい妊婦は生きるのが辛い。


苦しみも世間がイメージするような吐き気一辺倒なわけじゃない。いくつもの症状が同時に進行する合わせ技で、おまけにほとんどの薬が飲めない。場合によっては薬を飲んでも効かない。ただカレンダーが早くめくられるよう、この苦痛しかない日々が過ぎ去ってくれるよう指折り数えて待ち続ける以外のことが出来なかった。曜日の感覚も時間の感覚もなく、世間から隔絶された自宅のベッドの上で天井を見つめながら死ねたら楽だと泣き続けた。仕事に忙殺されていた社畜時代の頃の方がどれだけマシだったか。体調が悪くても薬が飲める、食事が出来る、自由に動くことが出来る、人に会いに行ける、お酒だって飲める、休日だけでもぐっすり眠れる。それだけで人としてなんと幸せなことか。


丸2ヶ月間抱え続けていた闇をとりあえず一旦ここで精算。誰に言えるでもないから、私の辛かった記憶は膨大なネットのほんの片隅にそっと置いて、残しておこう。


あと半年、色んなマイナートラブル、体調不良があるのだろうけど、長い人生のほんのいっときだと割り切って、この子を無事に産めるように努力しよう。

この地獄だった日々を忘れてやるものか。

身体の中でもうひとりの命を育むことの大変さを、決して忘れてやるものか。


人生最大に苦しかった経験を経て産んだ子が、可愛くないわけがない。一生かけてこの子の幸せを守っていく。